
プラズマ処理 コロナ処理 違い
プラズマ処理の可能性については他のページなど沢山紹介していますがこのページでは「プラズマ処理 コロナ処理 違い」について分かりやすく説明していきます。
一行で言いますと(学者博士には叱られるかもしれませんが^^)
小石がコロナで 砂がプラズマです。
??と思いますので続けていきますと、
砂と小石の双方をバケツ1杯に満たしたとします。
使い慣れた言葉で説明しますと1バケツに入ってる小石を板に落とすと砂よりも小石の方が深く入るのが想像出来ると思います。全面に密度を高くしたい場合は砂を用いると思います。
放電も同様でプラズマよりコロナの方が一つ一つのパワーが大きいので深く材料にくい込みます。簡単に申し上げますと深く処理したい場合はコロナ処理が良いということになります。
反面、薄いフィルムや透明性の高いフィルムの場合、深さと大きさが特徴のコロナ処理はフィルムに穴があきやすい、透明度が下がるなどが関わってきますので用途の細心な注意が必要でデリケートな材料選定が必要です。
これまでの社内テストから効果時間が長いのはプラズマ処理です。
透明性の保持するならプラズマ処理
薄いフィルムの場合、深さと大きさが特徴のコロナ処理はフィルムに穴があきやすいので現場での細心な注意が必要でデリケートな材料選定が必要です。材料の表面が白くなりやすいのもコロナ処理と言えます。
社内実験では同じ厚みの透明フィルムを使用して電力も処理スピードも同様にプラズマと比較した結果、コロナ処理が圧倒的に白化が早いという検証結果でした。
透明フィルムの可能性とプラズマ処理
今後の単なるディスプレーから透明な操作パネルの時代が到来します。
身近においては自動車業界、透明なガラス部分はこれからディスプレイや操作パネルと変貌することとなると言われています。透明性を維持したまま表面の密着改質をプラズマ処理は得意としています。高透明フィルムなどにはプラズマ処理が適しています。
不織布などにもプラズマ処理が有利
これまで不織布は建築や雑貨など一般的な環境で活躍していましたが、近年の多孔質、3 D 構造という観点から見ると不織布が注目されています。奥深く細部まで細かい処理を可能にするのがプラズマ処理ですので用途に応じてラズマ処理が有力視されています。
密着性改善
装置面では
電源、高圧電極、グランド電極、高周波電源などなど装置面ではコロナとプラズマでは大きく異なります。我々が現場にてよく感じる事ですがコロナ処理の方が設定がシンプルです。
可能性的能力
プラズマ処理の装置はエネルギーパージ構造になっていますので、素材に応じたエネルギーを添加することが可能です。例えば、強固なフッ素フィルムには、フッ素にしか適さないエネルギーの投入が必要となります。
もう少し深く考えますと同じフッ素フィルムでも後工程はラミネートとコーティングの場合ではエネルギーの種類も変わってきます。このあたりはこれまでの実績でしか物言いできません。
表面クリーンクリーニング
金属箔、特にアルミ箔や銅箔の表面、多くは油膜ですがこれらをクリーンな環境でクリーニングすることが出来るもの、汚れと言われる物質を放電により焼滅吸引する必要がありプラズマ設備とうまくマッチングしています。
密着・洗浄・分散の改善をプラズマ処理で!

[表面改質の実績]
・高い密着効果
・微細な多孔処理
・干渉模様を消すことが可能
・nanoオーダーの凹凸を付ける
・表面洗浄が可能→
MSRプラズマの特徴
環境に重点:地球にやさしい=プラズマ処理
環境にいい1
・接着剤からRoHS指令にある有害物質を外しつつも高い密着力を得れる
環境にいい2
・複合材からモノマテリアル化が可能に
環境にいい3
・有機溶剤を使用する必要がなくなった
環境にいい4
・密着改善で材料構成見直しが可能に
MSRプラズマ処理は
ケミカルとメカニカルの両方から表面を改質
表面改質の実績
PE(ポリエチレン)
PP(ポリプロピレン)
PI(ポリイミド)
PC(ポリカーボネート)
PMMA(アクリル)
COP(シクロオレフィンポリマー)
COC(シクロオレフィンコポリマー)
FE(フッ素)
AL(アルミ箔)
CU(銅箔)
NI(ニッケル箔)
グラファイト
亜鉛箔
モリブレン箔
繊維
膜
■フッ素フィルムの実績
PTFE 4フッ化エチレン樹脂
ETFE 旭硝子が開発した丁度良い熱可塑性フッ素樹脂
各種 フッ素フィルム
PTFE=ポリテトラフルオロエチレン(4フッ化)
ETFE=テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体
PFA=テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
FEP=テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(4.6フッ化)
PVDF=ポリビニリデンフルオライド(2フッ化)


接触角 が大きいと言う事は 材料になじみ難い。 つまりは相手側の材料とも馴染まないということになり 接着に大きく作用します。
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MSRプラズマ処理中
↓ ↓

プラズマ放電処理をすると図のとおり、変化し始めます。
接触角が低くなりました。

1回で変化するものは比較的イージーで数回処理したりパワーを上げたり、混合活性ガスを投入したりとその材料に合った処理方法を探究します。
◎ A4サイズならいつでも無料! でサンプル致しますので

◎金属箔 から 樹脂フィルムを 大気圧・窒素ガス・アルゴンガス・ヘリウムガス 混合ガス・低真空まで 材種を問わず受託加工 処理が可能です。

でも、接触角より何より大事なのは材料や塗材の性質から相性を見極める実績力なんです。
