身近なところで接触角とダイン数(濡れ指数)
接触角
家庭でよく使われるフライパン 沢山ある種類の中で広く知れ渡ったテフロン処理って聞いたことあるかと思いますが、あのフライパンに水を垂らすと水は粒型になりコロコロ転がります。この状態は接触角でいう高い状態です。この状態で目玉焼きを焼いても卵はフライパンにくっつきませんが、何も処理していないとフライパンには卵はベッタリくっついて焦げて焼かれてしまします。
フィルム材料に水を落としてベタッとする材料はくっつき(接着)しやすく、はじく材料はくっつきにくい(密着悪い)ということがいえます。
水と油の分離作用も同様で、材料に油分が付着してるとくっつきにくいです。


これらと同様に接合、接着の世界でも接触角を比較することから検討が始まります。接触角が高いとくっつきにくい、逆に低いとくっつきやすい これ覚えておきます。化学や分子結合があるのでこればっかりとは言えませんが。。)
もうひとつに
ダイン数(濡れ指数)
というのがあって試薬ペンが市販されています。塗りやすい、濡れやすい、ベタッとするほどダイン値があがります。ダイン数が高いほうがくっつきやすいと覚えておきます。
ダイン数の最大は70ダインでこれ以上は計る事ができません。
接触角でいうとだいたい40°ぐらいですのでそれ以上の計測は接触角に頼るしかないのです。プラズマ処理を使うとこの角度が著しく変化し、それらをもとに様々な試験が始まります。
また原子力顕微鏡などでは分子レベルで表面を確認することが出来ますが、非常に高価で我々には購入できませんので試験センターで確認することになります。
ダイン数って何なの?
表面の特性や物質の密着力を測定する際に、濡れ試薬(wetting agent)として知られるダイン(dyne)がよく使用されます。
ダインは、表面張力を表す単位であり、液体が固体表面にどれだけ密着するかを示す指標として使用されます。液体が固体表面に密着する度合いが高いほど、表面エネルギーが高いと考えられ、密着力が強いとされます。密着力を測定する際には、濡れ試薬を用いて液滴の形状や拡散度などを観察し、表面の性質を評価することが一般的です。



MSRのプラズマ処理は多くのフィルムの表面を改質して密着強度促進したり、アルミ箔や銅箔の表面に付着している油分をプラズマ表面処理で取り除く事を得意としています。(洗浄処理と密着改善)

密着・洗浄・分散の改善をプラズマ処理で!
