ETFE(フッ素フィルム)をプラズマ処理する
ETFE(フッ素フィルム)はどういう素材かと調べますとダイキン社やAGC社のサイトにはこうあります。
フッ素樹脂をフィルムや金属箔にコーティング 密着性向上
フッ素樹脂をフィルムや金属箔にコーティングする際、密着性の問題はよくある課題です。フッ素樹脂はその表面が非常に低いエネルギーを持っており、他の材料と結合しにくい特徴があります。しかし、プラズマ処理を用いることで、コーティングの密着性を向上させることが可能です。
プラズマ処理は、材料表面に高エネルギーのイオンや活性種を作り出し、その表面を物理的・化学的に変化させます。この処理によって、フッ素樹脂の表面エネルギーが増加し、他の材料との密着性が向上します。具体的には、以下のような効果が期待できます。
表面の活性化: プラズマ処理により、フィルムや金属箔表面に極性官能基(カルボキシル基やヒドロキシル基など)が生成され、接着性が向上します。
表面の粗面化: プラズマ処理は表面を微細に粗面化し、機械的なアンカー効果で密着性を高めます。
汚染物質の除去: プラズマ処理により、フィルム表面に付着した酸化物や汚染物質を除去し、表面を清浄にします。これにより、フッ素樹脂や他のコーティング材との密着性が向上します。
被着材にプラズマ処理を施すことで、フッ素樹脂のコーティングの密着性が改善され、剥がれにくくなるという結果をMSRプラズマは多数残しています。
フッ素フィルムはその優れた性能から多岐にわたる分野で利用されており、特に強度や電気特性が求められる場面での選択肢として重要な素材ですが
「プラズマ処理」を掛け合わせると、フィルムの表面特性をさらに向上させることが可能です。プラズマ処理は、表面をクリーンにしたり、化学的に活性化させたりする技術で、フッ素フィルムの特性を改善するために使われます。
プラズマ処理してみましょう
どうやって計るのかといいますと 一般的に濡れ性能を計る濡れ試薬というのが販売されていますが、 濡れ試薬では測りきれない数値になるので純水の接触角で確認します。

接触角 が大きいと言う事は 材料になじみ難い つまりは相手側の材料とも馴染まないということになり 接着に大きく作用します。これらを親水化と呼びます。 ◎◎◎◎◎◎


プラズマ処理をすると図のとおり、変化し始めます。
接触角が低い→親水化。
1回で変化するものは比較的イージーで数回処理したりパワーを上げたり、混合活性ガスを投入したりとその材料に合った処理方法を探究します。

◎mmaru ◎◎
混合ガスを活用したプラズマ処理で材種を問わず、表面処理、密着改善の受託はお任せください。
■フッ素フィルムの実績
PTFE 4フッ化エチレン樹脂
ETFE 旭硝子が開発した丁度良い熱可塑性フッ素樹脂
各種 フッ素フィルム
PTFE=ポリテトラフルオロエチレン(4フッ化)
ETFE=テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体
PFA=テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
FEP=テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(4.6フッ化)
PVDF=ポリビニリデンフルオライド(2フッ化)

プラズマ処理
ケミカルとメカニカルの両方から表面を改質
密着・洗浄・分散の改善をプラズマ処理で!

[表面改質の実績]
地球にやさしい技術:プラズマ処理
素材には、そのものにしかない特徴があります。そして異種素材の結合、融合によりこれまで生きる上で便利で必要な新素材を積層技術によりまかなわれてきました。ここにきて、地球存続の危機を訴え始められたことにより地球に悪いと言われる悪玉物質の使用制限が始まっています。でも悪玉と言われる物質が素材通しの融合の助けを多くしてきました。悪玉物質が使用出来ない今、結びあうことが出来ないといわれている素晴らしい機能を持つ材料がMSRには持ち込まれてきます。MSRプラズマは地球の、未来の やさしい技術として今日も活躍しています。

MSRプラズマの特徴
環境に重点:地球にやさしい=プラズマ処理
環境にいい1
・接着剤からRoHS指令にある有害物質を外しつつも高い密着力を得れる
環境にいい2
・複合材からモノマテリアル化が可能に
環境にいい3
・有機溶剤を使用する必要がなくなった
環境にいい4
・密着改善で材料構成見直しが可能に
MSRプラズマ表面処理とは
ケミカルとメカニカルの両方から表面を改質
でも、接触角より何より大事なのは材料や塗材の性質から相性を見極める実績力なんです。